エスプレッソのテイクアウト

ときどき出会う、エスプレッソ一杯分のサーモカップ。
こんなに小さなカップでこんなに少ない量ではすぐ冷めるよね、とやや自虐的な売り文句でついついオススメしてしまいます。

本日も物から蘇った記憶のイタリア話しです。
ローマの建築事務所に行く中で毎朝、立ち寄るバールが二つほどありました。
ひとつは今ではすっかりお洒落なバールになってしまって当時の面影はその狭くて細長い入り口以外は何も無くなっています。
日本でもすっかり有名となったマリトッツォでおすすめ片手に入るバールでもあります。

その以前の姿のバール時代、朝、遅刻しそうな時はバールでカフェを飲む時間も無く、無理やりテイクアウトをお願いしたこともいく度か。今でもあまりゴミになるテイクアウト用の容器などないからバリスタは、Yogaというイタリアでよく見かける緑のガラスのフルーツジュースの空き瓶にカフェを入れてくれました。
ビンに入ったエスプレッソは、ビンの底の方にちょっとあるようにしか見えず、バリスタは、なんか少なく見えるよね、と何杯か分を入れてくれました。
その3回くらいの抽出で、普通にカフェ飲めたのではないかと思うけれどお気持ちはありがたく受け取って、そこから30秒くらいで着く事務所で、朝食のボンボローネを頬張っていました。
結局、いくら一生懸命来ても、定時に同僚はほとんどおらず。フィリピン人の清掃員に日本人は早いね、と揶揄われたりしました。
緑のビンに入ったカフェは冷たいし、微妙だったけれどときどきそんな忙しい朝があったな、というのと、その時、このサーモカップがあったらなぁ、というお話です。

件のエスプレッソ用サーモカップですが、1980年代はじめくらいのものは扱いましたがそれ以降、イタリアで現行品も見たことはないので、日本の魔法瓶の流行りと同じような感じなのでしょうか。

実用はともかく、コーヒーものコレクターの方や色といい素材といいイタリアらしいヴィンテージ遠お探しの方エスプレッソ用サーモカップはこちらです。

 

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