大島日帰りの旅

年に幾度か、江の島から大島まで高速フェリーでの旅があるのを知ったのは数年前のこと。
大島は大昔に竹芝からかめりあ丸で行ったことはありました。

足を運んでくださった方もいるかと思いますが、先のパンデミックの間、当店は由比ガ浜の海の前にショウルーム的な場所を構えておりました。大きな窓からはいつも正面に大島が見えていました。こちらが天気でも大島にはすっぽり雲がかかり、遠くに水煙のような光景が見えて、あちらは雨だな、と眺めていました。
学生の頃、大島が噴火して島民が避難した際に、学校が竹芝に近いこともあり学生が体育館に避難していていた縁もあり、大島にいつかまた行こうと思っていました。
夏の最中、ふと江の島と大島を結ぶ高速フェリーの臨時便の案内が目に留まり、ツアー予約開始日を待って予約の電話をかけました。今どきにしてが珍しく、電話の受付のみ。久しぶりに一生懸命電話をかけるということをしました。
島内のバスツアー付き、一泊二日ツアー、島内自由行動とあり、島内自由行動のツアーの予約に成功しました。

当日は片瀬江ノ島駅前からシャトルバスで江の島のヨットハーバーまで連れて行ってくれます。
その日はこちらから大島は雲に隠れて見えませんでした。お天気はいいのに不思議なものです。

時間が来ると船に乗り込みます。タラップは意外と揺れています。船の旅は短くても長くてもわくわくします。

江の島を出て1時間で大島に到着。その日の港は元町港。最高速度は時速80キロくらいですが、大島に近づくとやや減速します。大型海洋生物との衝突回避と言うこと。もしかして、と窓にへばりついてクジラとかイルカがいないか見てしまいます。行きも帰りも出会えませんでしたけれど。

自転車や車のレンタルもありますが、歩くことにしました。島の西側を海沿いにあるいて海に流れた溶岩など、地球を感じるお散歩です。今回の散策はほんの一部ですが大島全体がジオパークのようです。噴煙(安全な状態での)断層とかを見るのが好きなので海からの風を浴びながら、日頃の観光地の喧噪から逃れたよい時間でした。

お昼は町中華。どこへ行っても行ってしまう町中華。そこで見た椿の花の形の楊枝入れが気になって、お土産やさんをはしごして発見。
地元のお菓子屋さんでは今時ありえないほどのフルーツの量のロールケーキを買って店の前のベンチで食べさせてもらったりとゆったりとしたよい旅でした。
また伺います~

と、広い空広い海と地球の一部を満喫して江の島に帰ってくると、夕方なのにすごい人・人・人。
こんな時間に江の島に向かってくる人やすっかり変わってしまったお店の数々に驚いてぐったりしてしまいました。
国を問わず、昨今の観光地は大変です。

お土産いろいろ。陶器の楊枝入れはつぼにおおはまり。愛らしい。
東京都から依頼されたというジオアイス。ごまをたっぷり使った溶岩をイメージしたジェラート。これがまた美味しいのです。牛乳は大島産牛乳。
アシタバは動物園から逃げ出したきょんが増殖して好物のアシタバを食べまくっているのでアシタバ争奪戦とか。
写真にはないですが、大島と言ったらの椿油で揚げた椿揚げが美味でして、いくらでも食べられそうなおかきなのです。ごま味、アシタバ味などいろいろあります。帰りの船内で一杯やっていたかたが止まらん!といって食べ続けていたのがよくわかります。
また、大島深層水の化粧品を買ってみました。よく見たら、大島原料ですが製造は横浜の幸浦、と山を越えたらすぐの所の製造でした・・・。

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