エドアルドのノート

最後のページを破ったのか一枚目は綴じから外れている。

鉛筆時代の前のペン書きの字は美しい。

要約とされた数ページは10点をもらっていた。

Bravissimo!

ところがやがて、力無き筆記となる。

最初のページの筆記とは別人レベルくらい弱々しい。

もしくは、急いで書いているのか。

そしてだんだんと抜けが多くなる。

ついには7点になってしまった。

最後のページは

イタリアは私たちの…べったりとインク染み、

で終わってしまっているのだ。

文章も完結せずに終わってしまっている。

エドアルド、教えて。
イタリアはあなたたちのなんなのですか?
ユベンティーノであったのであろうか。
ローマのディーラーから出たものなのにあり得なくはないか、エドアルド。
かくいう私もデルピエロ時代はユーヴェを応援していたこともあったっけ。

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