2017年から契約更新で建物の所有者ともめていたカフェ・グレコが、9月1日最高裁からも立ち退きを命じられました。移転なのか、それとも….。
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ローマの歴史地区にあり200年以上の歴史をもつ老舗カフェは文化庁にも保護されているのですが、どうやら話は別のようです。2017年からの契約更新の着地点を見つけないままなぜ今日まで来てしまったのかはわかりませんが、建物所有者が示した家賃よりも高い物をカフェ側が示しても話はうまくいかなかったようで、建物の所有者であるイスラエル病院はあまりローマの老舗カフェの存在意義を感じてはいないのでしょうか。
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近くにアトリエのあったデ・キリコが足を運んだカフェ、やはりこの場所にあることに意義がある気がします。ヴィネツィアのカフェ・フローリアンに次ぐ古いカフェ。長い間ローマの街を見守ってきました。
ちょっとひと休みのカフェが、ランチくらいの価格にはなりますが、あの空間はやはり近代のローマの文化を感じることができるかけがえのない空間と雰囲気があります。一朝一夕では生まれてこない独特の空気が流れています。
どうかよい方向に進むよう祈るばかりです。
カフェ・グレコの嘆願のページはこちら
https://anticocaffegreco.eu/petizione-sfratto/

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