ジロディタリアも後半に入っており、昨日の第14ステージはトリノゴールでした。
トリノは一週間くらい前まで音楽の祭典、ユーロヴィジョンソングコンテストで賑わっていて、昨日はジロディイタリア。
街は休む暇がありません。
普段、落ち着いた雰囲気の街トリノですが、にぎやかだったのかな。
春、夏のトリノの街を知らず、いつも寒~い街を歩くのでキラキラしたトリノが画像を通して新鮮です。
また、ロックダウンを体験したのはトリノだったのもあって最後に行ったところ、ということで印象に残っています。
昨日はトリノのポー川右岸のみがコースで、まさかユーロビジョンとのからみで右岸のみ?とか邪推しております。
なんといっても、2006年トリノ開催の冬期オリンピックの翌年2007年にトリノに行ったとき、トリノの中央駅的存在のポルタ・ヌオーヴァ駅に「ようこそトリノオリンピック2006へ」という横断幕がかかったままだったのでお片付けがのんびりモードなのかな、と思ったり。
店内を見渡したらトリノのポストカードがありました。1961年、イタリア統一100年を記念したポストカードです。
5つのイベントが1961年の5月から10月にかけて開催されたようです。
- 歴史展
- 地方展
- 労働世界大会
- モードと衣装の世界博覧会
- 花と緑の世界博覧会
結構なボリュームですね。
イタリア統一後最初の首都トリノということもあり気合いが入っていたのか、FIAT社のあるリンゴット近くにピエルルイジ・ネルヴィ、ジオ・ポンティ、ガエ・アウレンティと名だたる建築家が公共建築に携わっています。
手前の四角い建物がネルヴィとポンティによる労働会館。
奥の4枚の帆が合わさったような建物が体育館。
目立たないように試走コースが屋上にあるFIAT社屋も見えます。
街中、チンクエチェントの時代でしょうか。
イタリア合理主義建築と呼ばれる、ややフラットで冷たい表情の建築様式ですがなぜか好きなのです。
なぜかと考えてみると、おそらくデ・キリコの絵画が好きなのでそこにでてくるシュールな空間を彷彿とさせるからと思います。
どこか不安になるデ・キリコの風景。
トリノではゆっくり滞在することがないので、機会をうかがって建築探訪してみたいと思います。