フランス物好きのイタリア人ディーラーからバトンを渡されたトランプカードを眺めています。
仕入れを重ねていると気がつくとトランプやトランプ柄のものが揃っています。
魅力を感じるモティーフのひとつですが、みなさまもトランプモティーフが好きなようで次の方にバトンをすぐ渡すことになります。
フランスの古いカードですが、古い物にはアラビア数字がないのでなんと前オーナーはカードにわかりやすいように数字を書き込んだようです。
嗚呼、と思うもハートとダイヤには赤のインクで、スペードとクラブは黒のインクで書き分けたようです。
カードの模様の色のあせ方から、カードゲームに没頭したのが想像できます。
イタリアの古い物を主に扱っているのでフランスのものに触れることは多くないですがフランスの物はとても繊細に美しく作られている印象があります。
そういう印象の中でジャック、クイーン、キングを見ると印刷に重なりが見られたり、四角い枠に角を落としたカッティングだったりおおらかな仕上がり。
フランスの場合ジャックがV(ヴァレ)、クイーンはD(ダム)、キングはR(ロワ)ですがどれも版が重なっています。
イタリアのトランプはハートのエースに納税の証明の印が印刷ないし押印されていますがフランスのはクローバーの1に印があります。
エースではないようです。
またフランスの絵札には人物が当てはめられており、1古代ローマのカエサルやダヴィデ王やアレクサンダー大王などが描かれています。
イタリアのトランプというと近年ではわたしたちにもなじみのあるハート、ダイヤ、スペード、クローバーのカードがありますが古くは、剣、杯、貨幣、棍棒のマークです。
そしてカードの枚数もイタリアの都市、古くは共和国の違いでカードの枚数も異なります。
裁断前のヴィンテージのイタリアのプレイング・カードがありますのでまた改めてそちらもご紹介します。
フランスアンティークのカード、すべてそろっています。
コラージュなどの作品の材料としてもおすすめです。
もちろん前オーナーのようにアンティークのカードでカードゲームに興じてもよいかもしれません。
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