「教皇選挙」

イタリア展が無事に終わりました。
6日間に渡り、ご来場ありがとうございました。

ジュビレオに乗っかった小さく設けた古いヴァチカン、ローマ土産コーナーは「教皇選挙」鑑賞帰りの方が記念にとお買い物していただいたり、ローマ好きの方に反応いただきました。ありがとうございます。

ようやく映画、教皇選挙を鑑賞して参りました。奇しくも今回のコンクラーベの初日でした。
公開時は当時の教皇が入院していたので、縁起でも無いと足を運ぶ気にならず、のんびりとしていたら教皇フランシスコも倒れてしまい、今になりました。
コンクラーベが行われることになり、多くの人びとの興味が向き、予約必須の状態でした。
行けば満席で、パンフレットは完売という盛況ぶりです。
映像が美しく興味深い映画でした。

ヴァチカンで撮影はしていないということで、中庭はナヴォナ広場近くのブラマンテの回廊かな、とか
枢機卿の宿舎はエウルのアダルベルト・リーベラの会議場かなとか、パンフレットで答え合わせをしたかったのですが、それもならず。

インスタグラムに投稿した際は黒い煙でしたが、新しい教皇が誕生しました。

アジアかアフリカから選ばれるかという噂もありましたが、やはりこの国を差し置いてはまだまだアジアの時代はこないのでしょうか。

地元のローカルメディアは、どうやらサッカーの贔屓はローマでロマニスタらしい、ということで
今回もイタリア人ではなかったですが、持ち上げるポイントを見いだしているようです。

知る限り、日曜日にミサに行く人はほとんど居ませんが、こうして関心はあるわけです。
無関心でないことは大切なことであると思います。

一昔前ですが、ボマルツォに行くためにローマからローカル線に揺られてヴィテルボに行きました。
中世の面影の少ないローマからいきなり中世にタイムトリップした感じでした。

ヴィテルボといえば、荒れていた中世のローマから逃れるため、コンクラーベが幾度か行われた場所です。
今回は2日目に選ばれましたが、33ヶ月という月日がかかったコンクラーベがあったようで、
ヴィテルボ時代だったそうです。
ヴィテルボの教皇宮殿のクーリアは、システィーナ礼拝堂とは違って簡素な内装でした。

10月という季節で、新鮮なポルチーニのパスタを堪能しました。
あちらこちらでワインを作っていたようで、街のあちこちに葡萄の香りが充満していて酔っ払いそうな気分になった記憶があります。

その記憶よりはるか昔、ヴィテルボのテルメ・デイ・パーピという温泉に行きました。
さらにその界隈には露天風呂もあり、泥パックにもあるとろりとした緑色の泥が沈んでいます。
古の戦士たちもローマに帰還する前に浸かって疲れを癒やしたとか。
遠い昔、真冬に入り、翌日からしっかりと風邪をひきました。

確か入っては体によくない温泉もあった記憶があります。
露天の温泉は要注意です。

帰りに、ピクニックで飲んだワインの栓を紛失し、助手席にいた友人が中身の入っている開いた瓶をもっていたところ、たまたまカラビニエリに車を止められ、飲みながら運転していないか咎められたりもしました。
もちろん飲酒運転ではありませんが、一同ひやり。

コンクラーベからヴィテルボ、といろいろ向かいの思い出が呼び起こされてきました。
あまり昔の話ばかりをしていると、なんですので、この辺りで退散いたします。


といいつつ、90年代にはテルメ・デイ・パーピブランドのパックや化粧品が日本にもあったような。
オレンジのパッケージで素敵で使っていましたよ。

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